自分の病気からオステオパシー⑤
さて、自分の病気からオステオパシーシリーズ⑤まできましたね
今日は、西洋医学の病院に入院したところからですね
外来で診察を終えた私はそのまま入院となり、翌日から様々な検査をする事となりました
その結果、血液検査はこれまでも定期的に受けていたのでそんなに変化はありませんでしたが、やはりむくみの方が想像以上にひどく腹部、胸部まで水が溜まっていたそうです
腎機能が落ちているので、おしっことして排泄できなかったわけです
そうなると尿素窒素の値が高くなり、尿毒症で命の危険性がありました
で、こうなると基本的には腎不全の患者は透析するしかなく腕にシャントを作るか、腹膜透析のどちらかの選択を考えないといけないわけなんです
そうなる事はわかっていたので、最後まで抵抗したんですよ
で、その透析導入の基準というのがクレアチニン値が7以上で尿素窒素が40以上だったかなぁ?
ちょっと正確な数値は忘れましたが、その数字がタイムリミットみたいなものなんです
しかし、ここで私は、面白いデータに気づいたんです
私はこれまでずっと江部洋一郎先生の漢方薬を飲んでいました、で病院での血液検査は確か1週間に1回位だったかなぁ?もっと多かったかも。
入院して間もないころまでの私のクレアチニン値は3だったんです
しかし入院して漢方薬を飲まなくなり、これまでの玄米と豆腐、青汁の食事から病院食に変わり
病院でただ寝ているだけなのにクレアチニン値は3から4、5と上がっていったのです
つまりは、これまでの私の食事も漢方薬もそれなりに私の助けとなっていた事が数字で分かったんです
この時はなんだかとても嬉しかったですね
本来ならば、数値が悪くなったので落ち込む所なのですが、それだけ自分が信じた治療法が間違ってなかったことを証明できたことのほうが私の心に響いたんですよ
とはいっても先ほどお話ししたようにクレアチニン値が高くなればなるほど透析導入のタイムリミットは迫ってきます
そんな時、私の担当医からお話がしたいとの事で先生と2人でお話しする事になりました
私はてっきり、あ~透析の話なんだろうなぁと思いながら、とりあえずシャント作る方法にするかなと心の中で決めて先生のもとへ向かいました
すると担当医からでた言葉は、腎臓移植のお話しでした
腎臓移植なんて言葉は正直その時はじめて聞きましたし、だれでも出来る事ではないと思っていましたので、正直最初は無理でしょというのが率直な気持ちでした
担当医の先生は腎臓内科のドクターなので腎移植専門のドクターがうちの病院にはいるから、話を聞いてみませんかということです
腎臓内科の先生は私の年齢や(当時28歳)これからの事や様々な事を考え、その様なお話をしてくれたのです
私はその担当医の気持ちも受け止め腎移植専門のドクターのお話を聞くことにしたのです。
数日後、実際に腎移植について様々な事を教えて頂き、腎移植を受けた後は免疫抑制剤を飲み続けなければならない事や、感染症に対する危険性など、また移植をする際に必要になるドナーの事などを教えて頂きました
私は、そのお話を持ち帰り少し自分自身考える時間が必要でした
この移植医療というものは、私の中でとても考えさせられました
「自分の力だけでは生きる事が出来ない」
「誰かを犠牲にしなければ自分の健康が成り立たない」
という考えから、自分は人の人生を危険に冒してまで健康になりたいのだろうか?
そう考えたのです
しかし、私のそんな状況をみかねた両親が、ドナーになる決意をしてくれていたのです
実際には、家族、親戚、多くの知人がドナーへの手を挙げてくれたことを後で知った時
私は病院のベッドの天井を見上げながら涙をこぼし、感謝の気持ちで言葉になりませんでした
最終的には父親がドナーとなってくれた事により私は今こうして普通の生活を送る事が出来ています
今年で移植して15年程ですかね
しかし、腎移植をすればこの先一生問題ないかというとそうではありません
拒絶反応により移植した腎臓が機能しなくなれば、また元の状態に戻ります
移植腎がどれくらい持つのかは誰にもわかりません
その恐怖や不安は常に隣り合わせです
しかし、病気を治そうと一生懸命戦っていたあの頃の自分の意識とは今は違います
オステオパシーと出会い、伝統的なオステオパシーの息吹に触れた事で私の病気や健康、生命に対する考え方が大きく変わったのです
私が何故このブログを通して自分の病気の事を書いて行こうと思ったかというと
少しでも自分と同じような境遇にいる人達に対して、自分自身が経験したからこそ
本当に病気をした時の気持ちがわかるし、経験からアドバイス出来る事があると思ったんです
そしてまた、その経験から伝統的なオステオパシーで学んだ事がどれだけ助けになるのかを知って頂きたかったんです
その事に関しては次回のブログにしたいと思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
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