院長の是好日

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オステオパシーという医学

よく、メール等の質問で○○の病気は治りますかと質問を受ける事があります。

答えは、正直分かりませんになります。症状やその病気の経過を聞くことである程度の予測が出来、また経験でお伝えする事は可能です。

しかし人はそれぞれ皆、違う日々を送り、様々な環境の下で生活しています

よって同じ病気でも、体に触れると皆違う印象を受けます

治療をしてもすぐに良くなる人と、そうでない人もいます

では何が違うのでしょうか?その答えは自分自身の内側にあると私は考えています

その人自身の心や感情がどの方向を向いているのかということです

例えば、身体的には問題はないが、心の状態はとても傷ついている状態と

身体的に問題があり病気と診断されているが心は穏やかで幸福感に満ちている状態

心が傷ついた状態は意識が外側ばかりに向いた状態で、心ここにあらずの状態

心が穏やかな状態は自分自身の内側に意識が向き地に足がついた状態です

人は病気になると「治す」事に全力を注ぎます

しかし「治る」という事に全力を注いでいません

この「治す」と「治る」という言葉には明確な違いがあります

その答えが自分自身の内側にあるのです

オステオパシーは患者の内在する治癒力を発動させ患者がより健康の方へ向かうように導きます

その時とても大切になるのが「自然」とのリズム、調和、繋がりです

この自然に身を置く行為そのものが、人間の内側に眠る自然治癒力を発動させ治癒というプロセスを起こさせるのだと私は思っています。

オステオパシーの創始者であるATスティルは「病気を見つける事は誰でもできる、健康を見つけなさい」といいました

私がこれまで学んできた、オステオパスは皆このことを口にします

だから、私のクリニックで行われるオステオパシー治療も患者の「健康」にしかフォーカスしません

病気を「治す」とする行為には答えがなく終わりがないと私は考えます

そうではなく、「治る」方向へフォーカスし、より患者が健康な方へ向かう事を考えて治療します

病気ばかりにフォーカスするという行為は逆に病気を身体に依存させることになる

逆に健康という方向へ意識をフォーカスすると解放、自由という感覚がえられることでしょう

どうか一人でも多くの患者さんがこの「健康」に意識を向けるという行為が病気治しにつながる近道であることに気づかれる事と

オステオパシーという治療は決して骨を動かす治療だとか、軽く触る治療だとか解釈せず

オステオパシーという治療は症状や病気という部分に対しての治療ではなく

一人の人間が何故病気になったのか、という人間の生命そのものに対して行われる治療であり、人間全体を考えた医学であるという事を知ってもらえると幸いです

最後まで読んでいただき感謝致します。

 

 

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